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(都市計画マスタープラン)について、原案通り答申した。なお、当初は第一種市街地再開発事業(東本町まちづくり事業A地区)でホテル計画縮小についての諮問もされる予定だったが、冒頭に西川市長が「関係者と最終的な調印に至っておらず、段取りを整えてからにしたい」と説明し、今回は見送られた。
都市計画マスタープランは、将来にわたる市民の身近な生活環境の向上、安全性確保、地域の活性化に向けて、道路・公園の適正な配置や土地利用の基本的な方向を示し、市民に公表して今後の各種都市計画事業の決定や実施の根拠にしようというもの。平成四年度の都市計画法改正で策定が定められ、市では八・九年度に団体や地域代表を委員にした策定委員会を設置。今年三月に原案が固まった。
マスタープランでは都市計画の基本理念として「人にやさしいまちづくり」「柏崎に住むことを誇りとすることができるようなまちづくり」を掲げ、目標像のキャッチフレーズは「創ります 住んでよいまち すみたくなるまち 柏崎」。計画目標年次を平成二十八年とし、将来人口を十一万人、市街地人口を七万一千二百人と設定した。
将来のまちづくりの主要課題としては、(1)商業地の活性化・機能向上(2)柏崎駅前、駅南の都市施設充実、土地利用の高度化推進(3)住宅地における住工混在の解消(4)避難地・避難路の確保・整備━━など十八項目を挙げた。災害に強いまちづくりを土台に、海や山などの自然を生かしたまちづくり、歴史や文化、高齢・少子化に配慮したまちづくり、地域の拠点性の高いまちづくりを進めていくとした。
土地利用構想では、都市計画区域内のうち半田や茨目、瑞穂中周辺など、用途地域でない所についても用途の設定を行い、方向性のある市街地化の整備が必要とした。特に国道8号、252号沿線は近年、量販店や飲食店の進出が相次いでおり、中心部の多品種・少量型商店街と異なる沿道サービス型商業地域として、背後の住宅地との共存を目指した新しい商業系地区にするとしている。
幹線道路網整備では、市街地での電線地中化や柏崎駅を橋上化しての南北道路の確保、駅前・駅南広場の充実を推進。さらに駅南から国道8号バイパスを直結する幹線道路の整備を強調。緑地配置では公園や寺社の緑、河川空間を結んでの「緑のネットワーク」を形成したいとした。防災まちづくり、都市景観形成についても基本的な方針を示した。
マスタープランでは市街地を八つに分けての地域別まちづくり構想も示しており、福祉・医療ゾーンや海を特色としたまちづくり、背後の丘陵を保全してのまちづくりなど、文化や自然など個性を生かしたまちづくりの夢も示された。
マスタープランはこの後、県知事に報告するとともに、概要を示したPRパンフレットを作成し、市民に周知していく予定だ。
(1998/ 5/ 2)
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