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柏崎刈羽の農業機関・団体が一堂に集まっての今年度農業総括検討会が11日、産文会館で行われた。柏崎刈羽の今年産米一等比率は64.4%で、県内12の地域別で最下位という不名誉な結果となった。同じ柏崎刈羽でも特に平場の越路早生、コシヒカリの品質低下が著しく、地域格差が大きくなっていることから、その対応を中心に話し合いを進めた。
新潟食糧事務所が10月31日現在でまとめたところによると、柏崎刈羽の全品種一等米比率は64.4%で、前年産の75.1%から10ポイント以上下げた。県平均は74.8%で、県内に12ある食糧事務所支所単位で柏崎刈羽は最下位となった。
品種別では、コシヒカリが80.0%で、前年より2.8ポイント下がり、県内ワースト3。地域的に格差の大きかったのが越路早生で、郡市全体は36.8%。刈羽村が16.5%、柏崎市が35.0%と低く、西山町が50.7%、高柳町69.7%、小国町70.8%だった。
ゆきの精などその他の品種を合わせた市町村別一等米比率は、柏崎市が59.6%、高柳町77.3%、小国町89.5%、刈羽村72.7%、西山町69.3%。柏崎は過去10年間の最低。干ばつで他の町村が30%台から60%台にとどまった平成6年の柏崎の一等比率63.4%より低かった。
越路早生の品質低下は収穫期の長雨で刈り取りが出来ず、穂が発芽してしまったことが最大の要因。コシヒカリは乳心白粒の混入が目立った。同じ柏崎刈羽でも平場の品質低下が著しかったのが今年の大きな特徴で、反省会では中山間地に比べて平場地域の稲が大きい点に着目。これにより今年8月の日照不足や夜間の気温が高いという気象条件の中で、稲にストレスがたまり、消耗して充実に至らなかったとした。
また土づくりについても平場地域は稲ワラ焼却が多く、秋の堆肥のすきこみも少ないことが、こうした稲のストレスにさらに拍車をかけているという分析がされた。
関係機関・団体では新年早々にもさらに細かな分析と、今後の指導方向について検討を加え、地域格差の是正と柏崎刈羽のレベルアップを進めたいとした。
(1998/12/14)
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