柏崎署は7日までに、変造した韓国硬貨（500ウォン）を使った窃盗（自動販売機荒らし）の疑いで、いずれも自称中国国籍の無職・陳阿ミー＝チン・アミ＝または許文清＝キョ・ブンセイ＝（29）＝、同・李云飛＝リー・ユンフォイ＝（21）、同・倪英孔＝ニイ・インコウ＝（38）の3容疑者と、埼玉県深谷市緑が丘、内装業・渡辺利秋容疑者（52）を逮捕した。自称中国人3人のうち陳容疑者は女性。全国で変造韓国硬貨を使った自販機荒らしが多発している中、県内での逮捕は初めてだ。

　調べによると、4人は今年5月20日昼ごろ、市内のゲームセンター内にある両替機に変造した韓国500ウォン硬貨386枚を次々と投入。返却装置を使って100円硬貨1,930枚（19万3,000円）を盗んだ。

　柏崎署に同日午後6時ごろ、市内の人から「県外ナンバーの4人が自動販売機前で不審な行動をしている」という通報があり、同署は署員の非常招集と緊急配備を行って車両の特徴を手がかりに市内を捜索。午後9時ごろ、市内の飲食店駐車場でこの車を発見。車の中から大量の変造韓国硬貨と100円硬貨、500円硬貨で約80万円が見つかったことから、任意同行を求めた。

　韓国500ウォン硬貨は500円硬貨と直径が同じで、表面に直径2ミリ強の穴（くぼみ）をあけて重さを調整。全国でこれを使った自販機荒らしが多発している。取り調べに対して4人はこの日初めて県内入りをしたと供述。柏崎署では市内でもかなりの余罪があるものとみて4人を追及中。市内では今年に入ってから同様の被害が多数発生しており、変造硬貨を持った複数の窃盗グループが柏崎に入り込んだものと見ている。

　柏崎署では背後に組織的なルートがあるものと見て、県警捜査第一課、機動捜査隊の協力を得ながら、首都圏の複数の関係場所を家宅捜査するなど変造韓国硬貨の入手経路の確認、自称中国国籍容疑者の入国経緯など、実態の解明に全力を挙げている。

(1999/ 6/ 8)

• 変造韓国硬貨で初逮捕(1999/ 6/ 8)
• 市消費者協会総会　「環境問題」中心に(1999/ 6/ 8)