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市内東本町1の柏崎ショッピングモール「フォンジェ」が昨年10月にオープンして約10カ月。2期目(平成10年5月1日−11年4月30日)の決算を終えた現況と今後の課題について増田泰一社長に聞いた。
──現況はどうか
数字の公表は差し控えさせてもらうが、来店客数は目標通りに推移している。しかし、客単価はなかなか期待通りにはなっていないのが現状だ。これは当社のオープン時に郊外型大型店のいくつかも同時に開店し、食品売り場面積が全体で約三割の増床となったことが大きく影響している。明らかに食品スーパー同士の価格競争に陥っている。消費動向も上向いてはいない。まだ東本町が工事の最中でもあり、全体が完成するまで「忍」の一字といったところだ。
──テナント各店の状況と課題は
マクドナルドのオープンで集客力が生まれている。売り上げ目標を立てながら努力する経営方針には見習うべきところがある。衣料関係のテナントでも店長自ら店頭に立ってファンづくりを行っているところもある。一方で、厳しい経営状態でコンサルタントの指導を受けながら新しい仕入れを模索している店もあって、実力の差が出ている。フォンジェは、個店ではできない集客力を持っているが、あくまでもテナントの集合体であり、最後の顧客の獲得は各テナントの戦略によるところが大きい。6月に実施した来店者調査の結果が近く出るので、戦略の練り直しに活用していく。
──中心商店街再開発のビジョンと課題は
周辺商店街との連携が、フォンジェの生き残りをかけて、必要なことだと考えている。フォンジェ自体の業種構成だけではとても顧客を満足させることはできない。他の中心商店街と相互に補完し合っていかなければならない。その上で、魅力ある新商品を各店の努力でそろえる必要がある。「ハードだけ新しくなっても品ぞろえは同じじゃないか」といわれては失敗だ。これからは積極的にソフトの課題に取り組んでいかなければならない。もう1つは交通問題だ。何とか本町7丁目の一方通行を早期に解除し、相互通行にしてもらいたい。
──今後の具体的な方策は
東本町商店街には、3ブロックごとにまちづくり委員会があるが、まちづくりが完成した後、解散せずに販促を重点とした組織に衣替えしたい。また、商店街の名前を改称し、新生なった商店街をアピールしたいとも思っている。できればこの秋にでも一般公募を行いたい。枝葉となっている地域の小路の名前を旧名称で復活させてみるのもおもしろいアイデアだ。これらについては関係者の間で鋭意検討している。フォンジェとしては再開発事業の命運を担う責任を感じており、「私たちが頑張らなければ」という思いだ。これからも市民の皆様の温かいご支援をお願いしたい。
(1999/ 8/14)
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