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高柳町の県立こども自然王国で、県などが新たに開発したコメの微粉末を使ったパンづくりが進められている。県内では2カ所目の取り組みで、11月からは宿泊客の朝食にも提供し、なかなか好評だ。同王国では「コメ産地ならではの名物にしたい」と張り切っている。
コメの生産過剰・消費低迷を受けて、県では数年前から加茂市の県食品研究センターで、これまでにない方法によるコメの製粉化研究を進めており、この技術を生かした製品づくりを民間の製粉・製パン会社などが開発研究してきた。昨年、研究成果を実用化するため、黒川村が国県事業を導入して製粉工場を建設。同村はこの粉を使って麺(めん)づくりを始め、プロジェクト参加企業で構成する「米(マイ)ワールド21普及協議会」が今夏、六日町で専門のパン販売店をオープンさせた。
このニュースを知ったこども自然王国でも「町1番の素材であるコメを生かしたい」「王国に新しい魅力を」と、高柳産コシヒカリを黒川村の工場に持ち込んで製粉。9月末から試行錯誤を繰り返してパンづくりに取り組んできた。
王国では米粉と小麦粉との割合を変えて研究を重ね、「元がコメだけに、ちょっともちもちっとした感じはあるが、ほとんど小麦粉のパンと変わらない」と中村和成館長。「やはり米粉100%が味に深みがあって、一番おいしい」「コメの消費拡大にもつながる」と自信を見せる。
11月3日の町産業文化まつりで町民に試食してもらったほか、宿泊客の朝食バイキングにも提供し、好評を得た。王国では毎週木曜日に米粉パンの製造を行っており、試験的な販売を計画。数に限りがあるので、希望者は同王国(電話41-3355)へ問い合わせてほしいという。
(1999/11/30)
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