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市内藤井、加藤スプリング製作所柏崎工場の第3工場は、四月から同社出資の子会社・カトウスプリング(武田栄一社長、資本金1億3000万円、社員84人)として独立。完全フレックスタイム制など労務・賃金体系の刷新と樹脂ばねの量産化などをてこに、年売上高十3億円を目指すベンチャー型企業として業務を軌道に乗せた。
加藤スプリング製作所(本社・東京都北区、加藤雄一社長)は昭和21年設立。精密ばねのトップメーカーで、昭和51年、柏崎に進出し、第2、第3場を増築した。国内には福島工場もある。近年、意思決定の迅速化を目指して部課長制を廃止し、各部門を疑似的な企業とみなすアソシエーツ制を進めてきた。柏崎第3工場は生産から梱包までの機能を持つことから、アソシエーツ制をさらに推し進め、分社化に踏み切った。
役員、社員は社内公募したところ、加藤スプリング製作所から78人が異動。平均年齢は30歳代前半。主な加工品は約3,800種の線ばねで、IT(情報技術)を駆使した生産管理システム、ホームページを使った受注開拓も目指す。勤務時間が自由に選べる完全フレックスタイム制を導入し、技術者は成果ポイント給与制、その他はほぼ年俸制。徹底した自動生産と新しい勤務体制で365日、24時間稼働の体制を敷いた。これらのシステムをパッケージ化し、フランチャイズ・ビジネスにも取り組む考えだ。
昨年暮れからは新分野の樹脂ばねにも本格的に乗り出した。樹脂ばねは金属ばねの加工技術とペットボトルの再生素材活用を結びつけ、防錆力、軽さ、ファッション性などで注目される。文具メーカーがノート、メモ用リンクに使い、一部コンビニエン スストア、アンテナショップ向けの商品にも登場した。
武田社長(40)は「IT技術、独自の生産体制、フランチャイズ・ビジネスを3本柱に、新しい企業像の担い手として親会社にもいい刺激をもたらしたい」と話している。
(2000/ 8/18)
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