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新潟食糧事務所柏崎支所(武田清支所長)が9月30日現在でまとめた今年の新米検査状況によると、柏崎刈羽地方の1等比率はコシヒカリが81.1%、越路早生(わせ)などを含めたうるち玄米全体で76.6%となった。県内全体の1等比率はコシヒカリ89.2%、うるち玄米82.9%。柏崎刈羽は記録的な低率だった昨年を大きく上回っているものの、同支所によると「県下12支所別では最下位クラス」で、4年連続の厳しい結果になりそうだ。
昨年同期の1等比率は、コシヒカリ36.6%、越路早生などを含むうるち米30.1%、全体で31.3%。
今年は、コシヒカリは粒の張り具合が良く、当初かなりの高率が期待されたが、例年なら高品質となる中山間地で、自然の湧き水に頼る一部地域に水不足の影響による乳白米の混入があって、上位等級が伸び悩んだ。さらに8月下旬のフェーン現象とその後の降雨で、粒の中心と外側の水分バランスが崩れて胴割れが発生。この現象は魚沼地方にも多く見られ、新潟産米全体の傾向だという。また越路早生は生産者の個人差が大きく、手間をかけたコメは良い結果に結びついているとする。
また全品種の市町村別1等比率は、柏崎市が72.7%、高柳町81.1%(醸造用特等は3.0%)、小国町82.3%、刈羽村83.6%、西山町73.4%、その他町村100%。
同支所によると、柏崎刈羽の稲刈り・出荷はすでに90%以上が終了。カントリーエレベーター分の検査はこれからになるが、大きな変動はないものと見られ、今回はほぼ最終に近い数値。国ではすでに、これまでの減反割り当てから生産量割り当てへの変更方針を示し、良質米生産に適さない地域への風当たりは強いと予想されており、柏崎刈羽にとって厳しい”実りの秋”ともいえそうだ。
(2000/10/ 6)
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