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22日の県知事選投票日を前に、選挙戦最後の日曜日となった15日、無所属現職・平山征夫候補、同新人・小林一三候補、同・富樫昭次候補の3人が夕方から夜にかけて柏崎・刈羽に集中、それぞれ演説会で支持を訴えた。3つどもえの激戦を背景に、各会場では他候補を意識した発言も飛び交い、熱気に包まれた。今後は3陣営とも新潟市など大票田での決戦に臨んでいくと見られ、柏崎・刈羽はラストサンデーが大山場となった。
平山候補は、午後7時前、市民会館大ホールでの個人演説会に長岡から駆けつけた。会場は約1,200人の支持者で満杯。壇上には西川市長と刈羽郡町村長全員、東山・西川両県議、候補と同じ柏崎出身の藤島正之代議士らが顔をそろえた。
候補は「2期8年間、いつも忘れないようにしていたのは公正でクリーンであることだ」とまず強調。その上で「高速交通体系を生かした県づくりに取り組み始め、ようやく県民所得も上がってきた。やりかけたところなので3期目さらに進めたい」とし、「子供を安心して生み育て、働ける場所があり、元気に老後を暮らせる新潟県に」と訴えた。また「財政改革と併せて新潟県の土台作りを」「羽越新幹線と一緒にこの地域のミニ新幹線も考えていきたい」と述べ、最後には「新しい時代を切り開くにふさわしい若い感覚を持った候補は、3人の中で1番若い私だ」と呼び掛けた。
候補に先立ち応援演説も次々。柏崎後援会会長の丸山敏彦市議は「平山さんが柏崎出身というだけで応援しているわけではない。8年間の実績に万全の信頼を寄せているから」と述べた。
柏崎入りが注目された小林候補の個人演説会が午後4時過ぎから市総合体育館会議室で行われ、約30分にわたって財政問題や農業政策など公約を訴えた。
加茂農林高同窓会柏崎支部の呼び掛けで多くの支持者が詰めかける中、拍手に迎えられての到着。新沢武彦支部長は「低迷する県政の活性化を願っての立候補。先見性と決断力の人」と小林候補を紹介した。
候補は「私の好きな柏崎にようやく入ることが出来た。ここは私の夢もあった地域」と、河川改修や下水道など県土木部の担当として柏崎と縁の深いことを強調。県の組織・財政と市町村との関係、少子高齢化対策、情報産業インフラ整備などの政策を披露。「21世紀は脱原発と食・農業の時代」とし、「巻原発は長年の賛否両論で住民に疲労感があり白紙撤回すべき。柏崎原発は是認するが、プルサーマル計画は安全の確保・確認と情報公開が必要。新エネルギーの方向に進むべき」と主張した。
また残り期間が少なくなった選挙戦について「あと一歩。自信をもって政策を披露し、新潟を変える」と支持を求めた。
富樫候補は午後7時半、市内田塚3のワークプラザ柏崎で行われた支援団体の「柏崎市みんなの会」決起集会に長岡から駆けつけ、集まった支持者に拍手で迎えられた。
あいさつに立った候補は「土木費は全国1位、県民の暮らしに使われる民生費は全国最低レベル。これを何とかしなければならない」と訴えると、「そうだ」と賛同の声が上がった。支持者と握手を交わした候補は引き続き、夫人の出身地・小国町の個人演説会に向かった。
演説会は小国商工物産館で行われ、候補は「ダム建設、万代島再開発など無駄な公共投資は県民の暮らしに役立たない」とし、就学前の子供の医療費無料化、特別養護老人ホーム整備の必要性などを述べ、「県は赤字を1兆7千8百億も抱え、他の候補を見ていると、とても任せておけない」とした。また「現状の介護保険ではお年寄りには負担が多く、受けられるべきはずのサービスが受けられず実際には機能していない」と保険料の軽減を訴えた。
小国では「小国町みんなの会」の山我登代表、山岸正夫・細井良雄両町議が応援演説を行った。
(2000/10/16)
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