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19日投開票の行われた刈羽村長選は投票率が89.02%と初めて90%を下回り、同村では過去30年余りで最低の投票率となった。村制施行百周年の年に生涯学習センター「ラピカ」の建設工事問題が波紋を広げる中、候補者5人が戦った8年ぶりの村長選で、村民は何を考え一票を投じたのか。有権者の7割近くを合計で占める第1、第2投票区で聞いた。
投票後、判断の一番の理由に「ラピカ問題の解決」を挙げた人は、両投票区の50人のうち約3割。「ラピカを含め、村の将来」を含めると約4割だった。「これからの村づくり」「若い人に村の将来を託したい」と若年・中堅層が話せば、高齢者は「村をよくする人」「しっかりした人」と答えた。「行政出身者でない人」(42歳男性)「革新でない人」(80歳女性)「プルサーマル計画」(77歳男性)とした人もいた。
48歳の男性は「ラピカ問題はいずれ時間が解決する。でも、村長任期は4年間。その村づくりの内容を判断し、悩んで決めた」と答えた。42歳の女性は「5候補の政策的な違いが見えない」。一方、50歳の男性は「政策面というより、これまでの流れというか、血縁のようなものってあるじゃないですか」と話した。
村長選は10月に5人の戦いが確定し、前哨戦は激しさを増した。先行する陣営はすでに後援会の勧誘活動を繰り広げ、各集落でミニ集会などを開いていた。告示前の1カ月、さらに拍車がかかった。前哨戦の過熱とともに村民の間には「選挙疲れ」も見え始めた。「毎日入れ替わりで支持を頼まれ、正直うんざり」「日中、家にいる老人は大変だ。選挙には行かないと言っている」などの声も聞かれた。「近所の人にどうしてもと頼まれ」と2陣営の決起集会に出た人もいた。陣営関係者からは、「選挙戦の過熱が選挙離れを招きはしなかったか」「確かに今回は『やり過ぎ』だったかも知れない」との声も漏れた。
村長選の投票率は、村選管に記録の残る昭和43年以降、これまで最低が同年12月の90.70%。今回は89.02%と最低を更新した。当選した品田宏夫氏の得票率は34.38%、西巻俊一氏は28.97%、武本和幸氏は19.56%、加藤幸夫氏は12.25%、近藤昇氏は4.83%だった。
(2000/11/21)
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