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21世紀がスタートした1月1日、市内西本町三の山岸浅枝さん(78)に、14年前に亡くなった夫・治人さんからのはがきが届き、山岸さんはびっくり。感激で「うれしくて涙が止まりませんでした」という。
治人さんは長年教職を務め、昭和四十八年三月に荒浜中校長を最後に退職。以後、柏崎植物友の会の事務局長をはじめ、郷土史研究会、健老行脚隊などで活躍。62年11月に72歳で亡くなった。
このはがきは60年に開催されたつくば科学万博のポストカプセル2001のもの。山岸さん夫妻はこの年の6月に娘さん夫婦や孫と博覧会に出かけた。届いたはがきには細かな字でびっしりと見物に訪れた経緯も書かれており、それによると治人さんは会場で浅枝さんと孫あてに4枚のはがきを購入。その場では書ききれず、柏崎に帰ってから浅枝さんあての文を書き、柏崎郵便局に投かんしたらしい。
はがきでは「音に聞く21世紀はどんな変貌(ぼう)をとげているか。心身健康でその時を迎えたいと願っているが、“お迎え”が来たら素直にお先に行き、2人分の場所を確保しておく」と記し、子や孫に「個性を伸ばし、世のため、人のために役立つ人間であるように」とメッセージを贈っている。
このはがきは1日午後、年賀状とは別に玄関の郵便口から届けられていた。手にした浅枝さんは「何でお父さんのはがきがここにあるのか」と驚いたが、文面を読んでその経緯が分かり、涙があふれたという。この夜、山岸さん宅には孫たちからも次々と「おじいちゃんのはがきが届いた」と電話が入り、全員で感動に包まれた。
(2001/ 1/ 5)
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