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柏崎刈羽地方で採集されたチョウをすべて網羅した図鑑「柏崎・刈羽のチョウ」がこのほど出版された。市内の虫仲間でつくる柏崎昆虫愛好会(根立祐之助会長、会員数30人)の手によるもので、出版の構想が生まれてから10年がかりの労作。市内ではチョウに関する専門的な図鑑は初めてだ。
同会では1991年ごろから、本当のチョウの姿を多くの人たちから知ってもらうため、図鑑を作りたいと構想を温めてきた。会員たちが各地を実際に歩き回り、観察や採集、撮影に取り組んだ。図鑑にはそれらの成果からセセリチョウ科、アゲハチョウ科などに分け、全部で84種を収録した。
] 各ページには卵、幼虫、蛹(さなぎ)、成虫と完全変態を送る各期の生態写真と、幼虫期に食べる植物(食草、食樹)をカラーで載せ、生態の全容解明に努めた。併せて、それぞれのチョウの出現時期や観察・採集可能な地域などがわかりやすい文章でつづられた。この中には、今では貴重になったミヤマシジミ、クロシジミなども含まれている。
付録にチョウの各部の名前、似ているチョウの見分け方を図入りで説明し、柏崎刈羽地方のチョウ類分布図などを収録した。
根立会長(78)は「出現時期や場所、時間が限られていることもあって苦心惨たん。チームワークでようやく出版にこぎつけた」と話し、分布調査や生態写真の撮影に尽力した今井道太郎さんが編集途中で亡くなったことを悼んだ。根立会長は「柏崎の自然の美しさ、豊かさの確認のため、自然ガイドブックとして、チョウのテキストとして利用してもらいたい。自然に親しみ、自然の仕組みを理解して少しでも自然保護、環境保全の重要性を感じ取ってもらえたらうれしい」と話した。
価格は1冊1,000円。製作部数は1,000部。B4判112ページ。編集執筆は根立会長、荻野誠作副会長、細山義基幹事。購入の申し込みは根立会長(電話22-0082)へ
(2001/ 4/18)
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