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市が3カ年継続で、市内東本町1の旧市立図書館でリニューアル工事を進めていた「柏崎ふるさと人物館」が完成し、24日、関係者が集まって竣工式を行う。一般公開は4月1日から。館内では柏崎刈羽の産業、文化の礎を築いた先人たちの資料を一堂に集めて展示。音と映像の最新機器も駆使した。
同館は、新図書館の開館に伴って、使命を果たした旧図書館の活用策。先人たちの遺徳をしのぶと同時に、その生き方を学び、心の糧にすることが狙いだ。1997年度に検討委員会を発足させて資料収集を開始して以来、実に5年の歳月をかけた。2000年の市制60周年記念事業の一環。
工事は、鉄筋コンクリート3階(広さ延べ約1,679平方メートル)の建物内・外の全面改修に取り組んだ。外観は新たに塗装を施し、白色系でまとめた。内部は正面ロビーを平らにし、明るく開放感を持たせた。また、バリアフリーの視点から新たにエレベーターなども整えた。1階は企画展示室にし、市民の作品発表の場をしつらえた。
2階の常設展は、「産業・経済」「社会の発展」「学術・教育・スポーツ」「芸術・文化」「江戸時代後期」の5分野に分け、近世末から近現代(明治以降)にかけて活躍した110人の「人物」を紹介する。遺族ら300人以上から協力が寄せられ、軸や絵画、賞状、書籍などが、その人の生涯を表している。
この中には、シンガポールの日本人会が写真集を出版した際に、ぎっしり詰まった貴重な資料が大きな役割を果たした高橋忠平さんのトランクが再び柏崎に戻ったのをはじめ、「金色夜叉(しゃ)」の作詞作曲者・宮島郁芳のバイオリン、皇族の理髪師・海津昇の理髪道具なども並んだ。
また、2階の天井の高さを生かし、200インチの大スクリーンが柏崎の産業の歴史をダイジェスト版で映し出す。会場のポイントごとに、展示されている「人物」の模型、電動紙芝居など最新の機器を配置し、音と映像でも楽しませる。
竣工式は24日午前10時半から。資料提供者、出版物の執筆者ら関係者約170人が集まり、待望の完成を祝う。
(2002/ 3/19)
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