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柏崎市が建設候補地に挙がっている新たな県立美術館構想の必要性を検討する「新文化施設整備検討委員会(原田新司委員長、委員数7人)の第2回会合が8日、長岡市で開かれた。委員らは会合に先立ち、建設候補地である柏崎市内・学園ゾーン内の仮称・環境共生公園予定地を視察した後、協議を進めた。会では「新美術館を柏崎に建設したい」とする県の構想に異論は出ず、今後はこれを前提に美術館の在り方などをめぐって意見を交わすことになった。
美術館構想は日本画家・平松礼二氏から、パリ郊外のジベルニーにある「モネの庭」から株分けされたスイレン、同氏がその庭で描いたものを含む作品400点余りの寄贈と、これらを活用して地域おこしや生涯学習に役立ててほしいとする申し出が県に行われたことによるもの。
検討委の論議の中心は「寄贈作品を県民の財産にすることの是非」「新美術館の必要性と効果」「新美術館の在り方」「建設場所」の4点。6月の第1回会合を踏まえ、この日は寄贈作品を県民の財産とすることで、委員会として了承した。
また、事務局から新美術館の施設概要の試案が示された。仮に2000平方M$規模の美術館を建設した場合、平松氏の記念室、モネのアトリエ兼サロンを含む展示スペースは1810平方M$、収蔵スペースが330平方M$。自然と調和した美術館とするため、館本体を木造(収蔵・展示室部分は鉄筋コンクリート)とし、建築単価を低く抑えたいとした。
柏崎市に管理委託するとして、管理運営費の試算では年間8500万円程度を見込んだ。収支面では年間の入館数を15万人と見込んだ場合、これによる収入は4800万円程度。3700万円程度の差額が生じ、不足分は県費でまかなう考えだ。委員から「県の持ち出しで大丈夫か」とただされ、板屋越麟一県教育長は「県立美術館の持っている行政サービスと見ている」と答えた。
会合に先立って行われた現地視察では、柏崎市の学園まちづくり事業推進室から公園の規模や計画概要の説明などを受けた。原田委員長は「近くにはきれいな里山があり、美術館とモネの池の建設場所としては悪くないと思った。これからは交通アクセスが課題だ」と話した。
(2002/ 8/ 9)
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