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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による拉致問題の全面解決を求める国民大集会(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会など主催)が7日、東京千代田区の東京国際フォーラムで開かれ、柏崎市の拉致被害者、蓮池薫さん(45)、祐木子さん(47)ら5人の被害者が昨年10月の帰国後、初めて東京でそろった。蓮池さん夫妻や福井県の地村保志さん(47)、富貴恵さん(47)夫妻は子供たちの早期帰国を訴え、曽我ひとみさん(43)は行方不明の母親の消息確認を求めた。
五年目の集会には拉致被害者が出席し、5,000人の会場は超満員。入り切れなかった人がロビーにあふれ、帰った人もいて、家族連絡会事務局長で薫さんの兄透さん(48)らが事情を説明する一幕もあった。透さんは「日本国民は黙っていないぞという大きな心の表れ。今日、我々はパワーをもらった。もっとパワーをください」と呼び掛けた。集会では家族二21人が出席。拉致被害者の救出と北朝鮮に対する経済制裁などを政府に強く求めた。
薫さんは「皆さんの支援なくして私たちの帰郷はあり得なかった」と感謝し、「自分の意思に反して拉致された以上、日本にとどまり子供を待つのは当然のこと。事情をすべて話したうえで、子供の意思で決めるのは当然の権利だ」と述べた。祐木子さんは「両親は老人に、私は中年になりました。本当に長い間、離れ離れになっていたことを痛感しました」と拉致された24年に触れ、北朝鮮に残してきた子供について「半日あったら日本に連れて帰って来られる所なのに、子供たちのいる大学も分かっているのに」と再会への思いを訴えた。「今度、東京に来る時は子供たちを出迎えに来ることを祈っています」と述べると、大きな拍手が起きた。
(2003/ 5/ 8)
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