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「満州柏崎村」の跡を発見
旧満州開拓団の引き揚げ者で市内向陽町の巻口弘さん(70)と、元中国残留孤児で同北園町の本間有三さん(59)が5月末、中国黒竜江省で満州柏崎村の跡を捜し当てた。2002年・04年には開拓団慰霊の旅で巻口さんが現地に入ったが、悪天候などで発見を断念。戦後60年の節目の年にようやく念願を果たした。
巻口さんは子供のころ一家で柏崎村開拓団員として満州に渡り、終戦後の悲惨な逃避行と中国での生活を経て1953年に帰国した。また本間さんは85年の残留孤児訪日調査によって元柏崎村開拓団員夫妻の子供であることが判明し、92年、永住帰国を果たした。柏崎村を中心とした柏崎からの開拓団員は約400人。そのうち約250人が故国の土を踏めずに亡くなっている。
2人は5月25日から中国に滞在。27・28日、黒竜江省の旧開拓地を訪れ、巻口さんの弟たちと一緒に柏崎村跡を捜し回った。「跡地を見つけることは、亡くなっていった多くの人たちのためにも、私たちの使命。今度こそ何としても」という思いだった。
柏崎村は山間の奥地で、戦後の植林などもあって容易に分からなかったが、2日目、たまたま畑仕事をしていた現地の人の案内を得て、柏崎村の本部や国民学校などの跡であるれんがの破片、土塀、塹壕(ざんごう)の痕跡を発見した。
(2005/ 6/20)
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