柏崎商工会議所（植木馨会頭）は、会員企業120社の協力を得て「柏崎地域早期景気観測調査」を実施し、4月期を対象とした第1回の報告書をこのほどまとめた。

　この調査は、市内景気動向を出来るだけリアルタイムで把握することを目的に行うもの。毎月20日ごろに調査を行い、翌月25日ごろまでに集計し、全会員に報告するとしている。

　調査項目は、売り上げ、仕入れ単価、従業員、採算、業況の五つ。それぞれ「前年同月比」と「向こう3カ月の先行き見通し」について尋ねている。日本商工会議所が全国の会議所を対象として調査している全国版ＬＯＢＯ（早期景気観測調査）とも比較し、柏崎地域の景気動向を見ているのも特徴の1つだ。

　第1回目の調査結果では、前年同期比の全業種の業況感はＤＩ値でマイナス50と、全国値のマイナス45.9、北陸信越地域の51.1とほぼ同水準。売り上げ、採算についてもほぼ同様の数字となった。業況の先行き見通しについても全国値（マイナス32.1）とほぼ同じマイナス33.7となっている。

　業種別業況の前年同期比と向こう3カ月の先行き見通しは次の通り（かっこ内は全国値）。

　【建設業】
　　▽前年同月比　＝マイナス54.2（同45.4）
　　▽先行き見通し＝マイナス16.7（同31.7）

　【製造業】
　　▽前年同月比　＝マイナス54.2（同50.5）
　　▽先行き見通し＝マイナス33.3（同33.5）

　【卸売業】
　　▽前年同月比　＝マイナス46.7（同35.6）
　　▽先行き見通し＝マイナス53.3（同20.3）

　【小売業】
　　▽前年同月比　＝マイナス60.0（同46.8）
　　▽先行き見通し＝マイナス60.0（同35.7）

　【サービス業】
　　▽前年同月比　＝マイナス28.6（同44.3）
　　▽先行き見通し＝マイナス14.3（同31.4）

(1999/ 6/ 1)

• 景気動向をできるだけ早く　会議所が観測調査(1999/ 6/ 1)
• 県高校総体　ソフトテニス全国切符(1999/ 6/ 1)