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田植え前の苗管理を省力化する「プール育苗」が今年、柏崎市と刈羽村の農家・生産組織で広く採用されている。
一般的に行われている育苗作業は、育苗箱をビニールハウスの中に並べ、18日から20日をかけて、緑色の稚苗に育てる。この方法は1日最低1回の水やりが欠かせず、天候や気温によっては、ビニールハウスの横を開閉して温度調整を行う。育苗期間後半の4月下旬は日照などで気温の変化が大きく、管理する人がハウスから離れられないなど、精神的、肉体的に苦労があった。
近年、県内で普及が進んでいるのが「プール育苗」。ハウス育苗と、かつての水田苗代育苗の良い点をそれぞれ採用したやり方で、十日町や津南などが先進地。柏崎刈羽でも近年、少しずつ面積が増え、この方法を推奨している県柏崎地域振興局農業振興部では、今年は約480ヘクタール分(全体の13%)で行われているとする。
プール育苗は平らな場所に木枠とシートでプールを作り、まず水を張らずに育苗箱を並べる。最初はシートをかけ、乾いた場合は水やりをする。苗が緑色になったらプールに水を張り、その後は水やり、シートかけは不要だ。プール設置を育苗ハウスから露地に移したものが「露地プール育苗」で、苗が外気にさらされるため、初期の生育は遅いものの、苗はハウス育ちに比べて丈夫で、ハウスを建てる費用もかからない。
市内山室の農事組合法人・山室生産組合(行田皓勇組合長)では今年初めて、受託した育苗箱の約10分の1、730箱をハウス育苗から露地プール育苗へ試験的に切り替えた。管理する4人の女性スタッフは「土地の水平を出すなど、準備に少し時間がかかったが、後はほとんど手間いらず。作業が楽になった」「昔の苗取りは泥だらけの作業だったが、この方法は汚れない」と笑顔。苗は15日ごろ、組合管理の水田に植える。
(2009/ 5/ 2)
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